1999~2004_Phil Sci Archive_チェックリスト

Phil Sci Archiveの気になる文献のチェックリスト(基本的には実在論関係)
期間は1999~2005年
このころは量子力学と構造実在論が注目されていたっぽい


構造実在論を含む科学的実在論の科学的動機と哲学的反応を(歴史学的に?)論じ、代案として構成的経験主義の見解(empiricist structuralist view)を示す。
(ヴァン・フラーセンの未刊行論考)

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フレンチとレディマンの構造実在論擁護。ただし量子力学における粒子のindistinguishabiityを重要視しない立場。

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認識論的指標としての一貫性は異なるレベルでの存在論が矛盾していても成立する。また一貫性は経験的妥当性と組み合わせることで、反実在論を論難する根拠になる。

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構造実在論をラムゼイ文を用いてきちんと定式化すると反実在論とほとんど変わらなくなってしまうことを示す。

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実在論者による理論の説明的成功への注力は実在論の擁護論証を弱めるものであるとして、シロスの実在論擁護を批判する。そして、ここでの議論を受け入れたとき説明主義的実在論がどのように再構成されるのかを示す。

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スタンフォードによる「理論が経験的に成功するのは、対応する真の理論と観測の範囲で十分に類似しているからである」という、近似的真理を用いない理論の成功の実在論的説明には概念的欠陥があると主張。概念的に健全な説明関係は、従属的な性質は基礎的性質によって説明されるという性質間の存在論的秩序を遵守するものである。

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理論の決定不全性は帰納法の弱い説明に基づくものであり、帰納法の説明を注意深く検討することで、決定不全性や全体論は支持されないと主張。さらに観察において等価な理論は、観測的に等価であることが簡単に証明できるという事実によって、同じ理論の変形である可能性を排除できないとする。

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実際の科学実践にそった科学的理解の分析。文脈的な科学理論の理解可能性にかんする一般的基準を提案する。これにより理解論(説明論)における因果メカニズム的な見解と統合主義的な見解を調和させる。

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構成的経験主義の擁護。①VS実在論、②VS観察可能性、③VS観察可能性・様相

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形而上学実在論は神の視点を前提とするもので、一貫した意味を持ちえないとしばしば批判される。この批判に抵抗する。第一に実在論に神の視点は必要なく、人間の視点から提唱されるものであるということ、第二に神の視点を必要とするとしても、それは理解しやすい認識論的関係の発展を可能にすることを意味するのであって、実在論の弊害にはならない。

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存在論的な構造実在論(OSR)は、存在するのは構造だけであると主張する。この主張に適切な、関係する特定の対象に依存しない関係式の定義を提案する。

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