20240328_映画「オッペンハイマー」の感想

今週月曜日に映画『オッペンハイマー』の先行上映があり、新宿のTOHOシネマズへ見に行ってきました。席予約の争奪戦にちょっと出遅れてしまったので、そこまでいい席ではなかったのですが、IMAXの品質は十分に味わうことができました。 とりあえず1回目見に…

20240304_最近見た映画短評

最近劇場や配信サービスで見た映画の短評をいくつか書き残しておこうと思います。 『哀れなるものたち』 『ダム・マネー ウォール街を狙え!』 『落下の解剖学』 『ボーは恐れている』 『アメリカンフィクション』 『哀れなるものたち』 ヨルゴス・ランティ…

映画評「ゴジラ -1.0」

前回の映画評から少し時間が空いてしまいましたが、また映画評を書こうと思います。 今回扱う作品は2023年11月3日公開「ゴジラ -1.0」です。ALWAYSシリーズや「永遠のゼロ」などを手掛けた山崎貴監督が脚本・VFX・監督を務め、浜辺美波・神木隆之介が出演し…

映画評「コカイン・ベア」

cocainebear.jp 映画「コカインベア」見てきました。 麻薬をアメリカから密輸しようとした密輸人がしくじって、アメリカの国立公園にコカインをばらまいてしまい、そのコカインをクマが摂取して大暴れする・・・というアニマル&コメディ映画です。 宣伝動画…

20230923_チェックした論文リスト

Philosophy of Scienceの新着論文アラートがたまっていたので、消化のためにいくつか気になる論文をピックアップしてみた。ほとんどが無料で読める(なぜ?)。 一方で最近publishされたこちらの科学進歩論では、科学進歩の基準として〈正当化に変化があった…

20230807_チェックした論文リスト

The British Journal for the Philosophy of Scienceの過去5年分(2018~2023)から実在論やその他気になった論文をチョイス ゾンマーフェルトによる水素の微細構造エネルギー準位の導出は経験的に成功をおさめたが、彼の理論は近似的に正しくさえなかった。こ…

2005~2006_Phil Sci Archive_チェックリスト

過去数十年の素粒子物理学の進展により、観察可能な対象の領域が拡大したことで、構成的経験主義に代表される経験主義は、単純な道具主義よりも深刻な問題をかかえているのではないか。構成的経験主義者は科学の目的を強調するが、素粒子物理学を考慮したと…

20230730_チェックした論文リスト

Philosophy of Science / Volume 87 / Issue 4 / October 2020からPhilosophy of Science / Volume 88 / Issue 5 / December 2021まで 科学実践の立ち上がり(スタートアップ)にかんする正当化のはなし。初期の古生物相関関係の正当化の欠如についての考察/…

1999~2004_Phil Sci Archive_チェックリスト

Phil Sci Archiveの気になる文献のチェックリスト(基本的には実在論関係)期間は1999~2005年このころは量子力学と構造実在論が注目されていたっぽい 構造実在論を含む科学的実在論の科学的動機と哲学的反応を(歴史学的に?)論じ、代案として構成的経験主…

20230729_チェックした論文リスト

Philosophy of ScienceのVolume 89 , Issue 1 , January 2022~最新版まで 奇跡論法のbase rate fallacyまわりのはなし、まだ議論が続いていたのか。この論文はbase rate fallacyに対する実在論側の擁護は不十分だし、そもそも奇跡論法をIBEの話として解釈す…

ニッカウヰスキー 竹鶴 ピュアモルト

幸運にも竹鶴ピュアモルトを入手したので、レビューしたいと思う。 竹鶴 PURE MALT 700ml 43%alc 香り:よわく甘い香りが広がる、あとからすこしスモーキーさも。 味:なめらかな舌触りにバニラ風味。オレンジのような柑橘類の皮のほろ苦さが少々。若干のス…

ジャパニーズウイスキーの基準にみる日本のウイスキーのこれまでとこれから

0.はじめに 2021年2月12日付で日本洋酒酒造組合が「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」*1を発表しました(施行は2021年4月1日)。この基準の制定はこれまでの「ジャパニーズウイスキー」表示の濫用にまったをかける画期的な出…